燭楽亭(Chocolatier: 手作りチョコレートの製造・販売)。 当店は自宅工房・ショップで、店主は大学教員を定年退職したショコラティエです。 千葉県在住。


by yokota723

取材とブルーム現象

数日前、某金融機関カードグループ会員誌の取材を受けた。ここしばらくの間はテレビや雑誌取材を遠慮していたが、そうもいかなくなり、定年退職後のライフデザインを「人生100年時代の楽しみ方(仮)」として、インタビューや実例をふまえて紹介したいとの要望に応じた。

私は大学教員を定年退職後、自宅で「店内のないお店」の手作りチョコレート工房を始めたが、その経緯や10種類ほどのチョコレートの作り方、作業状況や開店状況、日常生活など、2時間半の取材であった。

仕事となると楽しいことばかりではないので、山登りや俳句、友人や若い人たちとの交流など、多様で悠々自適な日々過ごしている。したがって「都合により本日休業」の看板の掛かることも多く、お客様から苦情が寄せられることもあるが、お許しいただきたいと願っている。

取材の翌日は、終日の外出から戻ってみると、カメラマンの要求でテンパリングという温度調節をしないまま型に流し込んだチョコレートが、写真に見る通り、斑点ができたような「ブルーム現象」で悲惨な状態になっていた。
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# by yokota723 | 2018-11-07 11:10 | 共通 | Comments(0)

「草の乱」と井上伝蔵

1025日(木)の午後、地元公民館で「名画を観る会」が上映した「草の乱」をみてきた。1884年(明治17年)秋に起こった困窮養蚕農民の武装蜂起「秩父事件」をテーマに2004年に制作され、ボランティアエキストラ8000人、総製作費45000万円は主として一般市民からの出資によって賄われたと聞いている。

山間にある埼玉県秩父郡一帯は当時、蚕を飼い生糸を売って暮らしを立てていたが、デフレによる生糸価格の暴落、軍備拡張による増税、世界的不況による生糸輸出の激減などで、人びとは借金に頼らざるをえない暮らしを余儀なくされ、高利の取り立てに苦しむ農家が続出した。

生糸商家「丸井」を営む緒形直人演ずる井上伝蔵は、農民の窮状に心を痛め、賛同者を募り、もはや願いを叶えるには政府を打倒するしかないと命懸けの武装蜂起に突き進んでいくのであった。秩父谷を揺るがした民の怒りは、圧政への怒りであり、自由と民権への熱情であった。

ところで、高校3年の同級生に井上伝蔵の弟の曾孫にあたる「井上君」がいた。彼はいま秩父に戻り、「井上伝蔵」を名乗って画家として活躍している。久しぶりに井上君に電話したら相変わらず大作を描いているとのこと、私が帰郷した際に会う約束をして電話を切った。写真はわが家にある井上君の小品で、「Denzo」のサインがある。

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・秋風の追ひかけてくる帰郷かな  ・晩秋の棚田に風が風を呼ぶ

・座の高き男がどすんとろろ汁   ・秋の雲スクランブルの鴎かな

・朝寒や子ら一列を守りゆく

・口笛が坂下りてくる秋の夜    ・コスモスに道を取らるる乳母車

・遠く住む友は古稀なり体育の日  ・渡り鳥山脈低き安房の国


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# by yokota723 | 2018-10-26 18:11 | 共通 | Comments(0)

高校同期会並びに句会

夏の終わりに、埼玉県立秩父高校同期の浦和会に初めて出席した。高校同期はAからHまで8クラス390名ほどいたが、浦和会は数年前から旧浦和市在住の同期の人たち中心に年数回、親睦を深める目的で開かれており、少しずつ範囲を拡大していく考のようである。

習志野市在住の私は、2回目の参加という横浜のG君に誘っていただき、彼と当日の15時前に浦和駅で待ち合わせて集合場所に向かった。何となく見覚えのある顔はあったが、高校時代に話したことのない人も多く、私が在籍した3A組の出席者は一人だった。しかし、同郷で同じ時代を生きてきた人たちとは、すぐに打ち解けて楽しい時間を過ごすことができた。次回は11月開催予定とのことで、幹事さんからその時にはA組の人たちも誘ってきてほしいとの要望があった。

また、928日(金)は句会があり、私が所属する「菊田句会」が400回という節目を迎えたということで、主宰者から互選上位者に句集や俳人の色紙などの景品が提供された。私は3席となり、ホトトギス同人で民俗学者であった清崎敏郎さんの色紙「仰ぎたる ところにありし 返り花」をいただいた。嬉しかった。その後、10月の文化祭用に仲間が持参した短冊を額に入れて掲示などし散会となった。

帰途、最近知り合いになったAさんの店で果物などを求め、さらに近くのカフェ食堂で中深煎りコーヒーをいただきながら、マスターと雑談のひと時を過ごした。まあまあ充実の一日であった。

・口ずさむゴンドラの唄星月夜   ・朝顔を数へジョギング出発す

・白萩の濡れて朽ちゆく山の寺   ・大漁旗立ち沖よりの鰯雲

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# by yokota723 | 2018-09-29 14:27 | 共通 | Comments(0)

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ヵ月余の夏期休業を終了し、チョコレート作りを再開しました。原材料の調達を依頼している卸売業者から、納品時にいくつかの商品の9月からの大幅値上げを通告されました。事前情報などありませんでしたが、私のような個人事業者に原材料を提供してくれるところは極端に少ないため、仕事を続けるにはそのまま受け入れざるをえません。

以前に、オレンジピールなどフランス産原材料の輸入業者や中間材製造業者に直接販売の打診をしましたが、卸売業者を通す以外は販売しないと言われています。したがって原材料が値上げになりますと、その価格に対して卸売業者のマージンが上乗せされますので、さらに採算面で厳しい状況になります。

しかし私はシニアの起業であり儲けは二の次にして、美味しいものをお届けすることを目指していますので、作るチョコレート製品の販売価格はこの際値上げをせず、今後ともギリギリまで頑張ってみようと考えています。チョコレートのラインアップを減らすことがあるかもしれませんが、しばらくはチョコレートを作り続けていく覚悟です。

920日(木)から開店しますので、お引き立てのほどお願いいたします。
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・カザルスの調べ届ける秋の風  ・鳥群れて野分晴なる夕べかな

・風のまま右へ左へ秋の蝶    ・生き生きてナスカの話良夜かな

・路線バス遥か棚田の曼珠沙華
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# by yokota723 | 2018-09-20 09:45 | チョコレート | Comments(0)

認知症サポーター

「自尊心をもって最後まで生きていきたい」とは、誰もが望むことだろう。しかし、超高齢社会に突き進む日本にとって、深刻な問題となっているのが「認知症」である。

認知症は誰にも起こりうる脳の病気によるもので、75歳以降の比率が高くなり、85歳以上は4人に一人が認知症といわれている。認知症を引き起こす主な病気のなかでアルツハイマー病が約50%を占めるが、近年では若年性アルツハイマーということも話題にのぼっている。

認知症の人が記憶障害や認知障害から不安に陥り、その結果まわりの人との関係が損なわれたり、家族が疲れきって共倒れしてしまうことも少なくないようだ。

そこで、認知症について正しい理解を持ち、認知症の人や家族を応援する「認知症サポーターキャラバン」が全国展開されていることから、私もサポーター養成講座に参加してきた。

誰もが安心して暮らせる社会を、みんなで作っていきたいものである。

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・薄れゆく記憶のなかの木槿かな  ・稔り田や岬めぐりの路線バス

・新蕎麦を土の匂ひの父の打つ   ・風鈴のよく鳴る日なり旅の宿
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# by yokota723 | 2018-08-25 07:07 | 共通 | Comments(0)