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燭楽亭(Chocolatier: 手作りチョコレートの製造・販売)。 当店は自宅工房・ショップで、店主は大学教員を定年退職したショコラティエです。 千葉県在住。


by yokota723

チョコレート作り再開

先日、散髪して店を出るとき、11月から料金を値上げすると言われた。数か月前にも値上げしたのに、また値上げである。なんでも値上げの昨今だが、私のチョコレート作りの原材料価格は輸入品が多いので特に上昇が激しい。
3カ月余の夏期休業からチョコレート作りを再開しようとしたら、猛暑だった影響で残っていた原材料が劣化し、テンパリングが上手くいかない。そこで原材料の発注をしようとしたら、2割以上価格が上がっているものもある。

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そこで、私はチョコレートの売値を上げないで、何とか赤字にならない製品を選んで作ることにした。10種類ほど作っていた商品は半分近くになってしまいそうだが、とりあえず皆さんに美味しいと言って食べていただける商品を少しでも提供したい考えである。
本格的なクーベルチュールチョコのダークとミルク、南フランス産のオレンジピールを使ったオランジェット、カルーアと抹茶の生チョコなどは何とか頑張ってしばらくの間、利益はほとんど無くても作り続けたいと思っている。

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箕輪芳二「黄秋」10号

・茹で栗に握り飯負ひ江戸古道    ・情けある世は遠くなる芋の露
・友逝くやぽとりぽとりと秋暮るる  ・秋灯を近づけて読む「山羊の歌」


# by yokota723 | 2023-10-30 10:17 | チョコレート | Comments(0)

赤城山登山

昨日10月23日(月)は、山仲間22人で群馬県を代表する赤城山(百名山の一つ、火山湖・大沼を囲む複数の山の総称で最高峰の黒檜山は1828m)に登ってきた。今回は中型バスをチャーターし、10時ごろに登山口に到着。

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好天に恵まれて山頂からは谷川岳など上越国境の山々、奥日光連山、燧ヶ岳、富士山、南アルプスなどが見渡せた。

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登山開始からいきなり岩石の積み重なった急坂が長く続く。黒檜山の山頂で昼食や記念撮影ののち次の駒ヶ岳を目指すが手前の鞍部まで木製の急坂が続く。土が雨で流されて歩きにくい階段を注意深く下り、さらに上ることになる。
駒ヶ岳を後に進んで右へ曲がると、鉄製の急勾配の階段や段差に高低差のある木製階段が続いた。疲労困憊して20時に帰宅。しかし、一晩寝た今日は足の痛みもほとんどなく元気である。よかった。

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# by yokota723 | 2023-10-24 14:13 | ハイキング・登山 | Comments(0)
先日、両親の墓参りのため帰省した。実家で早めの夕食を振舞われた後、中学・高校時代に通学で利用した秩父鉄道の終点・三峰口駅から乗車して秩父市内に戻り、8月オープンした「ルートインGrand秩父」で一泊した。夜は街中まで出かけたが、19時ごろには一部の飲食店を除いてほとんどが閉店である。

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翌日は時々小雨が降るなか、コロナ禍後久々の10月8日(日)に実施される吉田の龍勢(農民ロケット、国重要無形民俗文化財)で有名な椋神社まで9時台のバスに30分ほど乗って行ってきた。26・7歳ごろに父の運転する車で恩師夫妻を龍勢見物に案内して以来の吉田町である。地元の人たちは数日後の例大祭に向けて打ち上げ準備や桟敷席作りなどに追われていた。

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平日のバスは5便しかなく、西武秩父駅に戻るバスが来るまで3時間ほど時間が余ってしまった。この間、明治17年に勃発した秩父事件を主動した困民党集結の地・椋神社、秩父事件資料館、龍勢会館などを見学したが、さらに時間があったので会館裏で飼育されているヤギに飼育ボランティアの方と一緒に餌を与えたり、農産物直売所に栗や柿、サツマイモ、饅頭などを納品にくる農家の方と雑談して過ごした。さらに栗拾いなどをして何とか時間をつぶした。

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吉田町には高校時代の同級生Aさんが医院を開いているはずで地元の方にお聞きすると、すでに閉じたとのことだった。また、画家になったI君の祖父の弟が事件の中心人物のひとり井上伝蔵で、生家と墓がこの地にある。I君は雅号を「井上伝蔵」と名乗り、日展などに大作を出品したりしている。
吉田町で長時間すごしたことで、大量の農産品と地酒など買い込んでしまった。重い荷物を抱えての帰宅となった。

# by yokota723 | 2023-10-05 17:29 | 日常生活 | Comments(0)

三つ峠山行

9月25日(月)久しぶりに山行してきた。市内の山の会に加えていただき、日本二百名山に名を連ねる山梨県の三つ峠山(開運山1786m、御巣鷹山、木無山の三山を合わせていう)が目的地である。チャーターしたマイクロバスに、市内数カ所で同行12名が乗車し、首都高・中央道を経て登山口に8時30分着。
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準備体操などして同50分ごろ登山開始。山頂には11時30分ごろ到着。昼食を取ったり写真撮影や休憩の後に下山開始、13時20分ごろにはバスのところに戻った。クールダウン体操などしてから楽しみな日帰り温泉に向かい疲れを癒した。山頂でも温泉場でも富士山の展望が素晴らしかった。帰宅は19時頃となったが、同行者が山に詳しく愉快な方々で、楽しい山行であった。
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写真は富士山遠景、富士山周辺に多い「フジアザミ]と有毒植物「ヤマトリカブト」の花。
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・秋の夜や老の止り木ワイン乾す ・草原に馬頭琴の音秋の霜
・国境を流るるメコン夕月夜   ・友持参煎り銀杏で里話



# by yokota723 | 2023-09-26 22:02 | ハイキング | Comments(0)

高校同期浦和会のこと

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先日、JR浦和駅近くの居酒屋で、秩父高校同期の浦和会なる集まりがあった。出席者は11人、さいたま市近傍以外からが半数以上を占め、千葉県や神奈川県在住者もおり、遠くは横須賀や横浜から参加した。私も片道1時間40分かけて出席した。

飲んで雑談し、その後は有志のカラオケで終わるのが通例だが、私は幹事さんの許しを得て、鬼籍に入られてしまった高校時代の友人2人に関し、簡単なレジュメを用意し、それぞれ10分程度の話しをする機会をいただいた。出版物や資料も持参し回覧した。

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高校1年時同クラスのN君は、生前、『若年性アルツハイマー型認知症と診断された妻とともに―七五調でつづる挑戦の記録(仮題)』をぜひ出版したいと望んでいた。私のところに自分で綴じた2冊の分厚なワープロ打ち冊子を送ってきて、目を通し修正と指導を得たいということだった。出版が可能かどうかの検討をしているさなか、彼の体に悪性腫瘍が見つかり、奥様を特養施設に残して旅立ってしまった。

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2年時同クラスのS君は、早稲田大学文学部に入学したが、同級生に沖縄出身で全盲のM君がいた。点字の教科書はなく、S君は彼のために教科書を作ろうと仲間を募り、早稲田大学点字会を創設した。しかしM君は4年時の815日に自死してしまう。S君は、彼の遺品の中にあった短歌集の原稿を、何時の日か刊行したいと思っていた。本が出版されたのはS君が悪性のがん宣告を受け、逝去する1年前である。彼が監修した短歌集は奥様から私にも贈られてきた。

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さらにS君は大学卒業と同時に結婚するが、奥様は点字ボランティア活動で知り合った全盲のソプラノ歌手として有名な方である。S君は、千葉県内の定時制高校の教員2年を経て東京教育大学付属盲学校の国語教師となり、爾来30年に渡って国内外で活躍する多くの視覚障がい者送り出した。そのなかの一人に、高等部2年の担任以来支え続けてきた盲ろう者で初の東京大学教授となられた障害学専攻のF先生がいる。

人生の多くの時間を視覚障碍者と盲ろう者のために捧げたS君は、「第49回点字毎日文化賞」を受賞し、生前の功績に対して瑞宝小綬章が授与されている。

この二人以外にも伝えておきたい同期生がいるが、またの機会を待ちたいと思う。


・新涼のヨットハーバーはためく帆 ・公園のカンナの黄色よき日和

・父の盆胡瓜の馬と茄子の牛    ・鷺草の飛翔よ待てととの曇り

・長江に一葉のひらり旅万里    ・草原に馬頭琴の音秋立ちぬ


# by yokota723 | 2023-08-26 16:57 | 日常生活 | Comments(0)